とあるXの戯言

色々社会不適合者の話

Xジェンダー当事者でその他色々社会不適合者による、どうでもいい話たち。

女子的生活楽しかった

皆さんこんにちは。

2月もこちらには相変わらずの低浮上ですが、さすがに3連休(しかもほぼ予定ない)なら1つくらい記事書けよってことで、やっと女子的生活についてまとめようと思います(おっせえ……)。

ちなみに、Rainbow Lifeさんの方では定期的に(隔週)記事を掲載させてもらっております。
こちらからどうぞ。



セクマイ界隈の方でしたら「女子的生活」見られた方多いと思いますけど。

面白かったな~~~!!!ね~!!!!!

放送前からMtFレズビアンが主人公とのことで、「ただの」トランスや同性愛者でないところが(俺の中でも、そして界隈や当事者以外でも恐らく)話題になっていましたが

視聴率の話は置いといて2期やって欲しい

ということを発信するために下記につらつら感想など記載しようと思います。

もう放送終了しているのであまり意味はないかと思いますが、以下スクロール願います。















以下感想

楽しくポップでありながら、意義深かった。

それに尽きるのではないかと思います。


MtFでLという「ややこしい」「女好き」の主人公

まずドラマに最初興味を持ったのはやはりこの点でした。

同性愛者か、トランスジェンダーか、そのどちらか一方を特性として持つキャラクターはたまにいるし、最近は例えばゲイのキャラクターがオネエ化されず溶け込んでいる様子もあるとか。

そんな中で、MtFでLという主人公。
ぶっ込んだなーと思っちゃいましたね。
このドラマの放送開始よりかなり前からスタンバッてました。



今となっては私も自認と志向は異なるものというのは(自分の経験も手伝って)理解できるようになりましたが
やっぱりセクマイは「別の世界の話」と思っている人がほとんどだろうから、そう思っている人たちにとってはまず「そういうことがある」ということからよく分からないのではないだろうか、と思わざるを得ませんでした。

だから、特に第1話を中心としてセクマイの説明になりがちなのではないかと想像していたのですけど

全然なかったろ。

最初ミキがざっくり説明してくれましたが「『トランスジェンダー』で検索!」で自認の説明は投げて、その後はもうほぼなかったですもんね。
Lに関してはほぼ皆無かと。

これでよいのか?
あまりにも説明なさすぎでは?
変な説明を鵜呑みにする人もいるのでは?
と思いましたが
きっとセクマイ当事者はミキに感情移入して
マジョリティは後藤目線でミキや物語を見ていれば、それでよかったのかな。



いや、むしろこれで説明ばかりのセクマイ理解を深めましょう!みたいな押しつけ満々の啓蒙的内容だったら、その方が俺としては見ていて不快感を覚えただろうなと思いますけど。

とにかく、「そういうことがある」とセクマイに全く興味関心のない人たちに少しでも記憶に残ったらよいなと、一視聴者として思います。


セクマイ以外の生きづらさ

特にこのドラマがよかった~!と感じている理由の一つが

セクマイ以外の生きづらさを取り上げていたところです。

毎話色々なトピックがありましたが、個人的に一番記憶に残っているのは

第3話の「家族」。

家族から離れたいという思いで一人暮らしを始めてから間もなくドラマの放映が始まったことにも、なかなか運命を感じていました。

だって実家だったらきっとこんなに堂々と気兼ねせずドラマを見られなかったろうから。

いつも嵐さん関連の番組しか見ない俺が全く嵐さんにもジャニーズにも関係ないものを熱心に見ていたら
きっと親には俺が志尊淳さんのファンになったか、それともTやLという事柄に興味があるかの2択で詮索されるだろうなと思うと、まあ実家では見られますまい。

(自分の部屋にテレビ買うかNHKオンデマンドに登録してでも見ただろうなと思いますけど。)
(あと1話のホテルのシーンとかは家族のいるところで見づらさこの上ない。)



少し話がそれました。

ドラマ放映と時を同じくして家族から距離を置いた私ですが
家族と距離を取ることをミキが肯定していて、まあ私自身は家族から離れたことに対して別に特に罪悪感も不安も感じていませんでしたが、改めて安心しました。
ああ、俺のやったことは間違ってなかったな、と。

3話で出てきたテキスタイルデザイナーに、毒母のことで同情しかけていたミキと同じく俺もそのとき「離れた方がいいよ……」と同情しかけていたところに、ミキに要らぬ一言をミキに吐いたデザイナー……、君なあ……。

完全に心がゆるみきっていたところにボディブローがクリーンヒットしたような気分でした。
さすがこの話、きれいごとや一筋縄ではいかないなあと。
そういうところも含めて毎話楽しくみていられました。


後藤マジ後藤

他のサブキャラも面白かったですけど

まあやはり後藤ですよね。

それこそ前述の3話で、ミキの兄とケンカになるシーン。
その前のカフェで話をしている時点で、ここに居合わせている家族でもパートナーでも何でもないただの居候後藤つらいな……と思っていたら

おま、まさか参戦するのかよwwwwwww後藤マジ後藤wwwwwwwwwwwwwwwwww

と笑わざるを得ませんでしたな。



デリカシーないし、基本バカだし、すぐに調子に乗って落ち込んで復活して、でも真っ直ぐで間違っていると思うことを許せない、放っておけない後藤が素晴らしかったです。
きれいごとで済まないこのドラマで、みん妥協しながら何とか世知辛い世の中に順応している中で、その正義漢っぷりが際立っていました。

後藤よ、もう居候するなよ(まあもし2期が決まったとしたら、相変わらず居候してんだろうけどな)。


美少年ミキオもごちそうさまでした

ところどころで出てきたミキがまだ男子高校生だったときの回想シーン。

志尊さん、まだお若いとはいえ高校生役は……と思っていましたが

何だこの美少年、めっちゃキレイだなオイ

たくましく生きる24歳のミキも勿論よかったんだけど、もう少し高校生シーンもあったってよかったんだぜ……。
もうちょっと見たかった……。


最後に

色々な生きづらさと正々堂々闘って、しかし努めて明るく軽快に生きるミキにとても励まされた2018年1月となりました。

たった4話で終わってしまって2月も半ばになりましたけど、改めてこうして感想を書いているとミキ(と美少年ミキオ)ロスが押し寄せています。
今期アニメ結構見ているから何とか生きてるけど、最終話見終わったときは多忙な第4四半期を乗り切るための心の支えがなくなってつらかった……。

最後に、主演の志尊さんのドラマ放送終了後のブログ記事のリンクを貼って終わりにしたいと思います。
志尊さんが主演でよかったなと改めてひしひしと思いました。


関係各所の方々大変お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

お願いだから2期やってくれよな!!!!!