とあるXの戯言

色々社会不適合者の話

Xジェンダー当事者でその他色々社会不適合者による、どうでもいい話たち。

お疲れさまでした【モーニングクロス】

皆さんこんにちは。
本当は短編小説とかウェブ記事とか書かないといけなくてブログなんか更新している場合ではないのですがそれでもやっぱりタスクを先送りにする癖が抜けないので書きたくなったので書いてしまっています。

本記事はモーニングクロス最終回を自分なりに覚えておくための備忘録として書いております。

本日2021年3月31日をもってTOKYO MXで朝放送されていたニュース番組『モーニングクロス』(以下、クロス)が終了しました。
s.mxtv.jp

埋め込み画像だと恐らく番組開始した当初のお二人の写真が表示されるの何でだろう。

クロスはMC堀潤さん、キャスター宮瀬茉祐子さんを中心とした1時間の生放送ニュース番組です、でした。

番組は7年前から放送されていたそうですが、私はいつから見始めたんだっけなと思ってツイートで「#クロス」をつけてついーとしているのを遡ったところ、2019年6月でした。
そこから今までの間、途中で前職の在宅勤務で起きるのが遅くなったときなど視聴していなかった時期もあるのですが、まあざっくり考えて2年弱観ていたということになります。

クロスとの出会いは朝見るニュース番組を探していた頃だったと記憶しています。
それより前はNHK総合おはよう日本』を観ていたのですが、昨今騒がれている政権与党に忖度した報道内容に嫌気がさして、観るもの変えようと思いました。
しかしながら『おはよう日本』を観ていた理由が「民放のニュース番組がくだらなさすぎる」だったので、キー局の民放を見るという選択肢はありませんでした。
で、ラジオにしようかなあ、でも時刻をテレビの左上で確認するのが習慣になってしまっているしなあ、とザッピングしていたときに見つけたのがモーニングクロスでした。

ちなみに堀さんは現状はフリーのジャーナリストですが元NHKアナウンサーです。宮瀬さんは元フジテレビアナウンサーで現在はフリー。

オピニオンクロス

モーニングクロスを観ることにした一番の理由は、やはり番組後半でがっつり設けられているコーナー、オピニオンクロスでした。
これは不定期日替わりゲストであるコメンテーターたちが一人あたり10分弱の時間にわたって最近のニュースに関連したりしなかったりする事柄について持論を展開して、時には出演者を交えてちょっとした議論をするというコーナーです、でした。

キー局では取り上げられないニュースやあまり関心を向けなていなかったニュースが詳しく解説されて新しいことを知れて、朝から知的好奇心が満たされていいコーナーでした。朝見た議論が自分の中に残って、通勤電車で色々な意見を見たり調べたりすることもよくありました。

個人的には、昨年秋にショートショート作家である田丸雅智さんが出演されてショートショートの書き方をこのコーナーでレクチャーされて「あ、こうやってショートショートって書くんだ」と知ってから本当にその直後から書き始めて75本書いたので、そういった意味でもオピニオンクロス様様ですね。

本日最後のゲストの一人である山口真由さんが、普段テレビに出演するときに求められるコメントの尺はせいぜい30秒くらいしかなく、しかも意見は白か黒かどちらかで求められることが常な一方、オピニオンクロスでは約7分の尺をもらえてじっくり話せてよかったと言っていたのが、確かにそうだよなあと思いました。自分がクロスを見始めたのもまさしくキー局のそういったところがあまり嫌だったからなのも一つの理由だと思います。

同じくゲストの一人の瀬尾傑さんはこれに際して、白黒分かりやすい情報に飛びつかないように、社会というのはもっと複雑で白黒はっきりつけられないものだとも言っていて、まあそれも本当そうなんだよなあと感じました。
実際、ちょっと具体的な事例を出せないのが恐縮ですが、今までのオピニオンでもゲストが結論を出すのではなく視聴者に投げかける形で終わったものも少なくなくて、なかなか今そういう投げかけて終われる番組も多くないよなあと思いました。

そしてオピニオンの大トリを務めた松浦シゲキさんの「自分のオピニオン(≒ビジョン、ミッション)を持とう」という意見に対して堀さんが返した言葉が非常に印象的だったのでここに書き残しておこうと思います。というかこの記事はこれを書き残すために書いたようなものだしな。

僕今共感したのはですね、自分のビジョンというのを、そして自分のオピニオンというものを視聴者の皆さん今考えてみてくださいっていう投げかけ。僕ね、多様性の旗が振られれば振られるほど分断が深まっていって衝突が激しくなっている状況を何でかなって思ったときに、ついついね、他者の何かを認めようって話をしがちだったけど、恐らく僕はね、自分をきちんと認めてあげようっていう、自分がしっかりと個がね、私はこうなのであるっていうのがあればね、他人が何していようとね、それは寛容になれるっていうか。でもついつい自分の何かが侵食されるんじゃないかとか、捻じ曲げられちゃうんじゃないかっていう、自分が不安だとやっぱり怖いとか、許せないとか。だからね、まずやっぱり僕が、私が、自分が何者なのかをしっかり対話することが必要なのかなと思っていたので、松浦さんの今の投げかけ共感しましたね。


オピニオンクロスではオピニオン以外にもいろんなことを学びました。
本日の放送で堀さんが「猛獣使いの気分でした!」と言っていましたが、まさにゲストが白熱して尺に間に合いそうにないぞってことはよくあったのですが、ゲストや視聴者を不安にさせない良い感じのところで堀さんが話を挟んで無理やりな感じもなくまとめて次のコーナーやCMに移行するところや、ゲストが放送禁止用語を口走ったとき過度に深刻になりすぎず、しかし番組責任者として厳格に訂正するところなんかは、MC・コミュニケーション力の鬼だなと感じました。

最後に終わってから苦言というか番組に意見するとすれば、第一に、意図は理解しているのですがニュースの関心度を男女比で分けられると男女どちらでもない自分としてはモヤっていたというのと(年齢別にしても50代以上をまとめるのはかなり雑な気もします、まあ「ネットニュースを読む」という母数に対して50代以上の人が相対的に少ないからまとめざるを得ないってのは分かるんですがね)、第二に朝からついったでの種々雑多な意見を読むとしんどいときがあったのでついった表示を任意でOFFにできたりするとなおよかったと思います。



自分のオピニオンって何だろうなーと思いつつ、明日から新番組『モーニングFLAG』拝見します。なおまたMCは堀さんです。
s.mxtv.jp

皆さんありがとうございました!