とあるXの戯言

色々社会不適合者の話

Xジェンダー当事者でその他色々社会不適合者による、どうでもいい話たち。

完全に個人的な2017年振り返り

皆さんこんにちは。

あちこちで聞かれることをあえてここでも言いますが、

いよいよ本当に年の瀬ですね。

個人的には、早かったような長かったような。

さて、今回は個人的に2017年を振り返って

2018年も引き続き気張らずに自堕落に生きたい

ということを無駄に書いて、紅白で司会を頑張る二宮さんを見届けて、今年を終了しようと思います。


目標達成度

まず、ざっくり短めに振り返っている文が、すでにRainbow Lifeさんで公開されています。

こちらでも書かせていただいている通り、私の今年の目標は

「自己肯定感を上げる」

ことでした。

目標に対して今年の達成度を数値化すると、50点かなと思います。
つまり、半分は達成できた。
何が達成できたかというと、自分を否定しなくなったということです。

大学生のときにXジェンダーという概念に出会ってからというもの、セクシャルマイノリティであるところの自分を否定することは少しずつなくなっていましたが、

根本的な問題として、基本的に自分を全否定することが当たり前となっていました。

まず、「自己肯定感」という言葉を知ったのが昨年の話。
今も大変お世話になっているセクマイ関係で知り合った方からご教示いただきました。

でも、全くそういった概念を知らなかったので初めてその言葉を聞いたときは

「自分で自分を肯定する?ンなモンはくそ食らえだろバカヤロー」

と、とんでもない間違った考えをしていました。

ですが、何回もそのお方のお話を聞いているうち

「なんだか、幸せを感じて生きていくには自己肯定感が必要不可欠らしいぞ。

そして、どうやら俺には自己肯定感が全く育っていないようだ」

ということにやっとこさ気付いたのが、1年前でした。



少し話は変わりますが、
残念ながら今もまだその傾向が残っていますが、私の中で

「世間体をよくする、維持する」ということが価値観の上位、

いやほぼ一番となっていました。

日本って、みんな一緒が正で、出る杭は打たれるでしょ。
出ない杭として当たり障りない模範的なよい子になって、目立ちもしないけど、ささやかに周りから賞賛されることが自分の中で一番大切なこととなっていました。
とどのつまり、承認欲求高めの構ってちゃっんだったわけですね。恥ずかしい。

また、世間体第一だったので

真に自分が物事に対してどのような感情を抱いているのかということに、あまり気付けていませんでした。

自分としては、「これはダメだよ」「この人は偉いな」などと感情をもっているし、
感情表現はあまり豊かじゃないけど感情の起伏はむしろ激しい方だとさえ思っていました。
でもその考え方は結局のところ「常識的か否か」でしか判断しておらず、世間とは関係ない私の感情や気持ちはそこにはなかったのです。

自己肯定感において私の中は上記のような散々な状態でしたが、前述のお世話になっているお方から色んなお話を聞いたりスキルをご教示いただいているうち、
だんだん自分がどのように思っているのか、考えているのか、感じているのかということに気付けるようになりました。

そうしたら、何と本当は世間体などどうでもよく、常識的どころか常識から色々はずれたとんだ「社会不適合者」であることが明らかになりました。

シスヘテじゃないし、
働きたくないし、
空気や相手の気持ちなんて全然分からないし、
思いやりの精神に欠けるし、
周りのことを意志的に気にかけないこともあるし、
ほとんどの人のことはどうでもよいし、
どうでもよい人から見限られても特に問題ない。

ほんと、とんだヤローでした。

いや、本当のところは自分のそういう「とんでもない」面には気付いていました。
でも、これらは社会常識に何も適合しないダメ人間であって、それは自分が一番なってはいけない人間ですから
セクマイのところはまあ諦めたとしても、それ以外の項目は社会規範に沿った人間になって一生を遂げようと信じて生きていました。
自分の奥底にあるヤローの考えとは全く正反対の行動をして、今まで勉強したり就職したりしていました。

しかし、今年はこの「とんでもない」自分を否定しないように努めました。
最初は「否定しないとは?」と自己肯定感を上げるにはどのような思考をすればよいのか分からず、色々ググって無理のない範囲で実践していました。
(例えば、その日のうちでよかったところを3つ書き出すなど。)
そのうち、そのようなことをしなくても自分の奥底の考えに容易にアクセスできるようになりました。
今は、自分を否定することこそくそ食らえだと、数年前とは真逆の発想さえしています。



自分で自分のことを否定はしなくなったので、これでやっと「自己肯定感を上げる」という意味ではスタート地点に立ちました。
しかし、まだ「否定しない」ところまでしかできておらず、「肯定する」ところまでは遠いのです。
ということで、2018年は「自分を肯定する」ことを目標にしたいと思います。

とりあえず、今の職場は自分も周りも否定する人ばかりが集まっているから(私も自己否定のニオイがしたから引き寄せられたのかもしれないなと思う)、
今年こそ今の職場を辞めて少しでも構わないからニートしたい。


色々行動した、すごい、えらい

今年は、活動家とまではいかなくてもいずれXジェンダーの概念を社会に広めて界隈も元気にすることに少しでも関わる人間になろうと、

まずセクマイのことをつぶやいたり読んだりするついったアカウントを作りました。

しかし、ついったアカウントはあくまでもそのときに手っ取り早くできることであり、

本当にしたかったことはこのブログの開設でした。

それも、ついったを見切り発車で始めた頃は「いつブログ作るかね~」なんて漠然と考えていましたが、ちょうど半年くらいでブログも開設することができました。

開設してから1ヶ月程度でPRO版にして、独自ドメインにもしたしな。
あと勢いで名刺も作ったしな。

そして、なんつってもXジェンダー当事者へのインタビューですな。

本年ご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。

ある日の休日、お昼に朝ごはんを食べていたときに

「色んな人のXの話聞きたかったら、俺が聞きに行きゃいいのか」

と思いつきで始めたことでしたが、年内にとりあえず5人以上は達成できたのでよしとします。

来年以降もご協力いただける方を引き続き募集しておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

物理的にも動いた

とは言いつつ開設してまだ間もないのに先月と今月はほとんど更新しておらず、すみませんでした。
私事で更新を控えますと申しておりましたが、実は

引っ越して一人暮らしを始めました。

と言ってもこの記事を公開して間もなく、大して距離も離れていない実家に帰省するのですけど……。

一人暮らし楽しい。

1、2週間はこんな人間でも少しはさみしくて不安もあって、仕事も相変わらず辞めたいしで
度々一人で「うさぎってさみしいと死んじゃうんだよ」と呟きながら心の中でヨロヨロしていましたが
もう今は自分の城を築いて大体のものも買いそろえて、快適に生活しています。

さすがに休日に「今日10文字分程度しか他人と言葉を交わしてないぞ」という日はまずいなと思いますが
基本的に単独行動を好むこともあって、好きな番組を観たりついったを読んで独り言を叫んだりしながら、楽しく過ごせています。

実家の自分の部屋は自分の目で見てもなかなか汚かったので、家を出るときは親に「新しい部屋も汚くするだろう」と散々罵倒されましたが
自分以外に頼るものはないとたかを括ると、私という人間は割とちゃんとするもので
毎日恐ろしいくらいに抜け落ちる髪を掃除し(毛量が多いためであって脱毛症ではない)、
適当にかつ豪快に自炊し、
洗い物も残さず、
水回りも定期的に除菌するなど、そこそこ清潔に文化的生活と生活空間を保つ努力をしています。
親は私のそのような生活ぶりを口頭や文面で伝えても、全然信じていませんけどね。

考えてみれば、親こそ世間体を気にする人たちなので、私もその影響で長らく同じような思考が抜けなかったんだと思います。
そういう人たちから一定の距離をおきたいというのが一人暮らしを始めた一番の要因だったのですが、これは大成功だったと思います。

もう正直に言って、これから帰省したくないもんね。
なかなか帰省するのが難しい人と比べたら、ずいぶんなめたことを言っているかもしれませんけど
セクマイであることを含めて色んな自分を常に隠さなければならない状況に身を起き続けるということは、とても疲れることだなと感じます。


文化的にも充実した

ライブやコンサート、映画に演劇と、色んなものを聞いたり観たりできました。

今年の前半は、つしまみれのオリジナルメンバー最後のライブから始まり、
念願のミスチルのホールツアー、
マッキー、森山直太朗に関しては初めてにして2回も同じツアーに参戦できました。
どれもよかったなー。

後半は嵐さんの映画ラッシュ、
前半にもセクマイ映画「彼らが本気で編むときは、」と「たゆたう」も観ましたし、
最近は先日書いたとおり「恋とボルバキア」も観て、
今年の最後には初めて演劇「イッショウガイ」も観れました。

来年もここまでじゃなくても、コンスタントにコンサートや映画など観たいものですな。
まあとりあえず嵐さん関係で映画2本は確定しているけど。



行動力0の私が1年でここまで動いたとはなー、よく動いた1年だったわ、すごいわ。
(自己肯定感上げることにつながるのか分かりませんが、とりあえず自分のしたことを振り返って褒めることにしました。)

これであと「untitled」のツアーが当たってたら、もう言うことなかったんだけどな……。
紙媒体のチケットを原則やめたから当たるはずだと友人と信じてやまなかったんですけど、あっさり外れましたね。
来年は当たり年のはずなので、必ず行きますとも。



自分事が大変長くなり恐縮です。
来年もどうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m