とあるXの戯言

色々社会不適合者の話

Xジェンダー当事者でその他色々社会不適合者による、どうでもいい話たち。

恋とボルバキア見た

皆さんこんばんは。

このほど映画『恋とボルバキア』を見て来たので、その感想などつらつら書こうと思います。

映画タイトル初耳だよって人にまずは映画のご紹介。

http://koi-wol.com

ざっくり言うと、

日本のセクシャルマイノリティ当事者のおよびその周りの方々を撮影したドキュメンタリー映画です。

全員ではないですが

登場される方の多くが恋をしていて、その中で色々悩んでいるところが撮影されています。

年内は「ポレポレ東中野」という映画館で上映中、年明けからも順次全国各地で上映されるようです。
とりあえずポレポレ東中野のリンク貼っておきます。

https://www.mmjp.or.jp/pole2

ちなみにこの映画館、私もたまたま少し前に母親に紹介されて知ったのですが
他にも面白い映画を順次取り上げており、色々と今後もお世話になりたいところです。

まあそんなところで、以降は大したこと書いていないけど一応ネタバレ注意ということで少しスクロールのほど願います。


















端的に言えば、よい映画でした。

(上から目線な言い方で申し訳ありません……。)

複数人を同時並行で追いかけるドキュメンタリーなこともあって、ハッピーエンドでもバッドエンドでもなくただ各々の生活に寄り添ってるだけなのですが
それぞれが特別で特別でない感覚が、見ていて心地よかったです。

私自身が今のところXでパンセクという曖昧に輪をかけたような属性なので
登場人物の皆さんがそれぞれ感覚や行動が千差万別なのも「あー、そういう人なんですね、よいですね」程度で割とあっさり受け入れられるのですが
これがシスヘテしか知らないし信じないような人が見たら何を思うのか、聞いてみたいです。
まあ残念ながらそういう人はほぼ100%この映画を見ないだろうし、見たとしても「これはフィクションだ」とか「頭わいてる」とか言うのかなと思いますが。

こちとら1mmもふざけてねえからな。



では、その他強く感じたことを2つ書きます。

俺もこんなに恋い焦がれてみてえなあ

上述のとおり全員ではないですが、登場人物は恋愛に悩んでいる人が多いです。

それはセクマイに起因することだったり(自分は本当にレズビアンなのかとか、今のパートナーとの間には子供を授かれないけどそれでも子供が欲しいとか、別に子供は要らないとか)、
からしたら必ずしもセクマイに関係ないことだったり(大好きな相手には別に本命がいる)、と様々ですが。
それぞれがつらそうでしたが、人間無い物ねだりなもので

そうやって頭のほとんどを占めるような恋愛をしているということがうらやましかったです。

私はそういう思いに駆られたことはなくはないですが、この2、3年くらいは自分のことで精一杯で自分にしかベクトルが向いていないから、どんな感覚だったか忘れてしまいました。
かと言ってそういう状態になったらそれはそれで、つらいからこんなモン忘れてさっさと解放されたいとか思うんですけどね。
クリスマスのせいかね。
(明日はこれはこれで楽しみな予定でクリぼっちキメる予定ですが
その模様も追って書こうと思うので、乞うご期待。)


「みんなちがって、みんないい」って、みんな言う。でも、私はツライ!(フライヤーより)

セクマイであることや恋愛でそれぞれモヤモヤしたり、それでも日々懸命に行きている姿を見ながら
つらいときにつらいと言う感覚って大事、と強く思いました。
そうだよね!って。

「私なんてまだまだ、もっとつらい人なんて沢山いるから」とか委縮する必要なんてない。
つらかったらつらいって言ってもいい、もっとそういう風にシフトしていかないかなと思います。

俺もつらいけど頑張ってるからお前も我慢しろ、はみんなつらいだけで誰も救われないし、
自分がつらいことが他の人にとってはそうでもないかもしれないし、
他の人にはどうってことないことも自分にはとてつもなくつらいかもしれないし。

映画の中で特段つらそうに見えなかった方々も、もしかしたらつらいかもしれないからね。



この週末は映画そのものだけでなく、出演者の方がいらっしゃって生で拝見できるようですよ。
まだ映画見れてないけど明日は家から一歩も出ないでクリぼっちキメるって方は行くしかないよね。
きっとほっこりできると思います。


それにしても、感想を上手くまとめられなくて申し訳ありません……。

小さい頃から「読書感想文」とかその類がとても苦手で、書きたいことは点で思いつくことはできても
一貫性をもってそれらを線でつなげてまとめ上げられないんですよね。

感想文が得意という方がいましたら、感想文ってどうしたら「俺も見てみてえな!」って興味をかきたてるようなウィットに富んだ内容に仕上げられるかご教示いただけませんか?
結構切実です……(; ;)



色々申し上げてきましたが、総括すると
セクマイで悩んでいる人も悩んでいない人も、

まあつまり広くみんな見るといいよ。

(また上から目線……。)