とあるXの戯言

色々社会不適合者の話

Xジェンダー当事者でその他色々社会不適合者による、どうでもいい話たち。

【レビュー】This is 嵐(アルバム)

どうも皆さんこんにちは。

まず本題に入る前にいきなり告知なのですが、一昨日から「小説家になろう」にてショートショートを置くことにしました。
原則隔日でアップする予定です。
先ほど、2本目をアップしました。シリーズ一覧はこちらで確認できます。

諸事情で、スマホで横書きの文章を読むにしちゃ改行が少なくて読みづらいのは申し訳ないのですが、暇なときに読んでやってください。



さて、少し時間が経ちましたが、今日は嵐さんがデビュー21周年である2020年11月3日にリリースしたオリジナルアルバム(← ここ重要)「This is 嵐」のレビューの感想をだらだら書こうと思います。

ちなみに、アルバム自体はフラゲしていて、アラフェス当日にセルフライナーノーツを聞く前には3周くらいはしていたのですが、なぜレビュー記事がここまで遅れたのかと言いますと、Voyageを見てから書きたかったからです。

Voyageは、1回目で編集に悪意があると呪ったものの、それから精神的に絶好調じゃないと見られない病にかかっていました。
というわけで、つい最近まで10話分くらい溜めていたのですが、会社員になる人生からいったん離れる決意をしたことによってかなり精神的に回復したので、このほど一気に#17まで追いつきました(#18残っているけど、まあいいやってことで)。

なぜVoyageを見てから書かないとなと思ったのかと言うと、セルフライナーノーツでまさにVoyageについて言及していたから。
何となくセルフライナーノーツ聞いた感じで、各曲の背景は分かったのですが、視覚的にもその様子を確認できるなら、それを見てから書かなきゃなと思ったのです。

で、Voyage見て、まだ生嵐会見られるからセルフライナーノーツも改めて聞いて、っていうことを先ほど済ませて今キーボードを叩いているのですが、今になってむしろここまで事前情報を入れ込んでしまったことを少し後悔していますww
背景情報を叩き込んで、嵐さんの感想もこれだけ浴びてしまうと、最早フラゲして聞いたときの俺の感想はどこかに消えてしまった……。まあ俺の感想なんて誰も求めちゃいないんですが、でもやっちまったなと思いました……。

まあそういう事情はありますが、それなりに書こうと思います。

オリジナルアルバムを出してくれたことに感謝

そもそも、個人的にオリジナルアルバムのリリースはかなり前から所望していました。

「untitled」がリリースされたときには、まさかこの後こんなことになるとは思っていませんし、だから「これが休止前最後のオリジナルアルバムになるとは……」というのを受け入れ難かったんですね。
確かにアンタイトルは名盤だけど、そういう問題ではないのです。

というのを一緒に応援し続けて十数年になる友人とずっとLINEで言い合っていたので、リリース決定速報を聞いたときは、オリジナルアルバムを!本当に!!出してくれる!!!嵐さん!!!!最高かよ!!!!!と歓喜していました。

とはいえ、Voyageを見た後だと、このアルバムリリースをなかなか手放しでは喜べないなとも思います。
本当はこのアルバムを背負ったツアーとか、色んなことをするつもりだったんだろうなと思うと、曲を聴きながら切なくなってしまいます。

Voyageでは、ずっと前から色んなことを計画していたのにぜーんぶなくなっちゃったみたいなことを言っていましたが。
少なくとも北京は中止、アラフェスは延期で11月に配信出来たものの無観客、そもそも5月は飛んだ、くらいは知っていますが、それ以外はほとんど知らない。知らされていない。Voyageを見ても、多くの何かがなくなったんだろうなということしか分からない。情報は漏らさない。プロだから。

それにもかかわらず、休止前最後のオリジナルアルバムに相応しい、まさにThis is 嵐という仕上がりだなあと今これ書きながら聞いていても思います。

Time flies by, and life goes on

Party Starters の歌詞にある"Time flies by", Do you...?にある "Life goes on"。
アルバムを聴いていると、この2つの歌詞が一番沁みますね。

この記事書いている時点で気付けば休止まで1か月強しかありません。でも、それから先も、各々の生活は続く。
その、気を抜いているとあっという間に過ぎ去ってしまう残りの時間を、悔いのないように毎日精いっぱい楽しむ努力は惜しまないけど、それから先も頑張って生きて、いつかまた集まりましょうねっていうメッセージを、あくまでも明るく前向きに感じられるこの2曲が好きです。他の曲も好きだけど。

実質タダ

勿論私は初回盤を購入したのですが、PVが多い!!!!!
(BRAVEとカイトは持ってるけど)Party Startersも、Dou you...?も、そのほかYouTubeで見られる配信シングルも、全部乗せ!!!!!

これで3000円台とか、今年めちゃくちゃ売上的にも大打撃だったろうに、破格では……?1曲1曲に金も時間もかかってるし、すげえ大人が沢山動いてるのに、こんなんでは利益ないのでは……?これがいわゆる最後の出血大サービスってやつなんですか……?

ソロ曲がないのは分かっていたが

しかし、実際聞いてみて、ソロ曲はまあそりゃ今すべきことではないから収録されないよねえとは思ったのですが。
となると、最新ソロ曲は「Are you Happy?」になるということなんですよねえ……。
これが自分としては結構衝撃的で。

だって、アユハピ、4年前ですよ。
アンタイトルでのユニット曲の取り組みを聞いたときには、そういうのもいいねえ!にのあい!翔潤!と確かにワクワクしていたけども、それはその次の年、それかそのさらに次の年にはソロ曲が出ると思い込んでいたからでありまして……。
当たり前なんてこたあ何もねえんだぞって、2016、17年の自分をぶん殴ってやりたい気分ですね。殴ったところでどうしようもないのですが。

かと言って、もしThis is 嵐でソロ曲が入っていたら、勿論享受するにはするんでしょうけど、「これが今5人ですべきことなのか?」と思ってしまっただろうから、なくて正解なんだろうなとは思うんですけどね。唯一の心残りと言えばこの点ですね。
だって2016年の俺は、まさかこんなことになっているとは思ってなかったんだもん……。大野さんなんて、最新のソロ曲がまさかのBad Boyだぞ??お???(Bad Boy自体は好き)

配信シングル買わなくてよかったww(え)

実は配信シングルを買っておりませんでした(大爆発)。

例えば、初回盤はすぐ予約しないとなくなるから今行動しないと、と思いますけど、配信シングルはネット環境さえありゃ思い立ったときにどこでもポチりゃ買えるんだし、ブツを取りに行ったり宅配便を受け取ったりしなきゃいけないわけでもないから、いつでもいいんだよね~と思うといつまでも買おうとしませんでした。
それに、Turning Upとかは、全然買ってもいいんだけど、どうせならYouTubeで視聴した方が再生回数にも少しばかりは貢献できるわけだし、むしろYouTubeで聞くべきだよなと思ってしまうと、余計に買おうという気が湧かず、湧かないままThis is 嵐のリリースが決まり、初回にはリボーンも入っているっていうから、ラッキー!ということで、結局配信では一曲も購入しませんでした。

この後、アルバムに収録していない配信シングルをリリースする可能性も全然否定できないから、そういうことがもし起きたら買うと思う。



この後から曲ごとの感想を書こうと思うのですが、セルフライナーノーツとか、嵐さんに引っ張られたものにしかならない予感がする。
なおセルフライナーノーツもDisc 1だけに言及したので、ここでもリボーンは省きます。聞いてるけどね。

SHOW TIME

1曲目と、あと最後のThe Music Never Endsもなのですが、それぞれ1曲目と最後の曲に相応しい曲ですよね、マジで。
というのはセルフライナーノーツを聞く前からすでにそう思っていましたが。

今までアルバムは、大体1回トラック順に聞いた後はシャッフルして聞いていたのですが、This is 嵐ではあまりそういったことはしていません。
別に今までだってそうだったことは分かっているのですが、This is 嵐こそ、この曲順に意味があると思うので。多分。

あとフラゲして最初に聞くときにもこの曲を最初に聞いたわけですが、すごく安心しました。
別にそれまでの配信シングルも、それまでの嵐さんの曲やJ-POPから大きく離れたものにはなっていませんでしたが(J-POP大好き人間)、なんか全然今までと違うね!!!!!っていうテイストだったらどうしよう、と思っていたのですが。

これまでとこれからの流れを汲みつつ、暗くなりすぎず変に明るくなりすぎず、洋楽や世界のトレンドに寄せすぎず、かといって逆戻りするわけでもなく。
素晴らしくバランスの取れた1曲目。

Turning Up

セルフライナーノーツ聞いて気付いたんですが、Turning Upの配信が始まったの、もう1年前なんですね。でももっと前な気もするけど。

とはいえTurning Upのプレミア配信のときも、当時リアタイしましたが、すごくタテノリで楽しいけどぶっ飛びすぎるわけでもなく、すごく耳馴染みがいいな、嵐さん分かってらっしゃるなと思った記憶があります。

ところで、セルフライナーノーツで言っていた「通常こういう言い回しはしない」っていうのは、正確に言えば「通常目的語を伴う動詞句だから、『え?何を?』ってネイティブは思うだろう」ってことですね。
日本語は平気で目的語を抜いた会話をするのでこの辺りの違和感はなかなか分からないと思いますが、これは翻訳になると非常に困るところなんですね。ちょっと英語ができる人が書く英文にゃ、よく目的語を日本語の感覚で省いちゃっている人がいますが。
と、元技術翻訳に関わっていた者は申しており云々。
もし英語を学んでいる学生(特に中高生)がこの記事を読んでいたら、自動詞か他動詞かってのを意識しながら動詞を覚えることをお勧めします。

I can't Wait For Christmas

クリスマスの曲が少ないからって本人たち何度も言っていましたが、二人の記念日、あの日のメリークリスマス、二宮さんソロでもあるし、もう少し幅を広げて冬の曲とすれば、冬のニオイ(でもあれは2月くらいかな)、冬を抱きしめて、忘れられない、チェックのマフラー、色々あるだろうに。

とはいえ、二人の記念日はシスヘテカップルさが前面に押し出されているので俺みたいなやつはちょっと胃もたれするし、あの日のメリークリスマスは一人でさみしいから、どういう状態かは問わずにクリスマス楽しいね!っていう曲は確かになかったかもですね。クリスマスに聞きやすい曲をありがとうございます。

Whenever you call

これが一番運命的な曲と言ってもいいのではないでしょうか。
というのは、このブログ見ている方はセルフライナーノーツをリピートしているような人が多いと思うので言うまでもないのですが、もし2020年が何でもない年だったら、この曲は存在しなかったかもしれないのですから。

一応言っておくと、去年の時点でこの曲を作ってくれたブルーノマーズに打診していたのを断られた後、コロナ禍になって再度打診したらどんどん話が進んでできあがったというんですね。

珍しく、アルバムの曲全部好きなのですが、この曲も好きなんですよね。
最初、正直J-POP大好き人間で洋楽には滅法疎いので、ブルーノマーズ?グラミー賞?とんでもなくすごいことだけは分かるけど、どうすごいのか、曲を聞いてJ-POP好きの俺には分かるのかなあ。でも世界に嵐を巻き起こすのにはものすごい人を味方につけたね、くらいにしか思っていました。

でも曲聞いたら、めちゃくちゃ嵐さん理解してんじゃん……!(号泣)
ただのラブソングとしても成立してるし、でもこのタイミングの嵐さんがファンに向けてとも聞こえるし、J-POP好きもいいし、でも洋楽的なかっこよさもあるし。何やこれ……!(大号泣)

コロナ禍なぞなかったらよかったと思っている人が全人口の99.999...%だと思いますが、コロナ禍でもたらされた俺的によかったこととしては、アラフェス2020を国立競技場の何倍のキャパの人が同じ環境で見られたってことと、Whenever you callが誕生したことですね。

いつか秒針のあう頃

個人的にこのアルバムに入ってるのが謎な曲w
アルバム曲としては唯一タイトルが日本語なので、日本語のタイトルの曲をまだ出すんだ~へ~とは思いましたが。
RIGHT BACK TO YOU感はどこで感じれば……ww

ハモりが多いのは好きなんですがね。
ていうか、それはここ数年かなりそういうの多くなったよなあ、と昨夜昔のユニゾン万歳な曲たちを聞いていて感じていました。

IN THE SUMMER

この曲が発表されたとき、定冠詞がすごく気になっちゃったんですよね。
冠詞全然操れないマンではあるのですが、夏っていいよね~というざっくりした夏でなく、あの夏でもこの夏でもなく、2020年夏ってことなのかなって思うと、ちょっとしんどいくらいかもって。

だから、それこそ曲名が発表された時点では、悲しい夏の感じなのかなって思ってたんですけど、確かに夏なんですけど、セルフライナーノーツでも言われていたように「サマースプラーッシュ!!」って感じでもなく、アラフォーの落ち着いた夏の感じはよかったですね。

あと何よりフリが素晴らしい……。このアルバムの中の曲の振り付けで一番好きなのはIN THE SUMMERだな。
見ようと思えばいつでもYouTubeや手元のブルーレイ、あと現時点ならTikTokとかでも踊ってる映像見られますけど、もっと歌番組とかでも見たかったな。嵐さん、こういうのもできるんやぞって言うところを見せたかったな。

カイト

結果的に、このアルバムの中で一番J-POPな曲になったなあと思います。
本人も言っているように、パート分けがここ数年の曲と比べると比較的シンプルになっているもの要因かと。

曲自体もさることながら、やっぱり個人的にはPVが好きですね。
まず、映像技術の向上をものすごく感じる。あれ見た後にOne Loveとか見るとチープに見えちゃうんだよな正直。
あと、1番のメンバーが次々に流れるようなワンカット映像。
あれ、てっきり合成で滑らかにしていると思っていたのですが、メイキング見てマンパワーだったと知ったときは衝撃でしたww
声を押し殺して、移動するタイミングを見計らって、ささーっと移動して着席して一息つく暇もなく一気にPVを撮られる側の顔つきになる様は、これがプロや……と思いました。

この曲を初めて聞いた去年の紅白では、この曲が夏にはNHKでバンバン流れるのか~結構ゆったりめに仕上がったな~なんて悠長なことを思っていたのに、何が起こるかわかったもんじゃねえよな本当に……。
来年どうなるか分かりませんが、いつかこの曲が日の目を見てほしいと切に思います。本来、国内だけで見たら、米津氏と嵐さんって、すげえコラボなはずなんだし。

BRAVE

BRAVEはもうずいぶん前のように感じて、あ、アルバムに収録しておくんだ、って思ったくらいです(つってもいっぱい流れてたのはまだ1年前くらいの話なんだがな)。

カイトとこの2曲を並んで聞くと、J-POPゾーンだなっていうのが際立ちますね。

Party Starters

オーナイロオー、のところのフリが好きですぐ覚えました。

収録した時期を考えると、本来この曲はもっと前にリリースする予定だったのかなと思います。それこそ、北京公演の前とか。
本当はドームとかでみんなで集まって「パーリー!」「スターター!」「パーリー!」「スターター!」「エーーーオ!!」(クラップx2)のC&Rやりたかったなあああああ。

Do you...?

一番好き。PVも好き。
個人的に、英詩が多めの曲だったとしても、J-POP大好き人間なのでこのくらいのバランスが好きなんだろうな。

PVは、サクラップ前の階段降りてくるところが好きすぎる。うわあ国民的アイドルが来たあって感じがバンバンする。まさに、夢の布陣の降臨。好きすぎて、いつもPV見ながら一緒に首振っちゃうからまともに見られてない。好きすぎて。

加えて、サクラップがこの曲に入ってるっていうのがよかった。
だけど夢ばかり見るんじゃなくて何度も "Life goes on" って言ってくれるので、適度に現実に戻されるというか、来年以降もそれなりに生き抜こうって思えるようになれました。

The Music Never Ends

Do you...?で終わるってのもある意味ありだったんじゃないかとは思うんですが、この曲を最後に聞くと精神的にかなり締まりますね~!!
本当に最後の曲に相応しい。
最後にJ-POP寄り(だと思ってる)曲で色々な意味を持たせながら幕引きを迎える感じがいいですね。
それに、この曲を聞いてると本当にいつか戻って来てくれるんだろうなって希望を感じられます。ありがとうございます。

晦日のライブは、ラストの曲はこれになりそうだな。で、アンコールで盛り上がる曲とか、往年の曲をやるとか。そういう未来が見えます。ええ。

これからも聞き込んで大晦日に備えます……!!



最後にどうでもいい話ですが、大晦日のライブを安定した環境で見られる自信がありません。
二宮さん家くらいの盤石なネット環境は一体どうしたら構築できるのか、ぜひとも教えてほしい。早口で。