とあるXの戯言

色々社会不適合者の話

Xジェンダー当事者でその他色々社会不適合者による、どうでもいい話たち。

プロファイルX:003

どうも俺です、Jitianです。

今回はXジェンダー当事者さんへのインタビュー記事第3弾です。

インタビューするに至った経緯やインタビューする内容はこちらに記載しています。

ちょっと気になっていたけど、こいつの素性よく分からんし、とりあえず様子見とするか……と最初は見るだけにしていた方!
ぜひご連絡ください。
涙腺乾ききっているので泣けないけど、とても喜びます。

では、ご査収ください。

★★★★★

―Xジェンダーの自認に至ったきっかけや経緯を教えてください。

今から1年3ヶ月ほど前に、Xジェンダーという概念を知りました。

私は幼い頃からずっと自分の性別に違和感があり、「性同一性障害でないなら、自分は何なんだろう?」と気になってスマホで検索したのがきっかけでした。
「男でも女でもない性別」で検索したところ、Xジェンダーという言葉に辿り着きました。

女の体に嫌悪感があるが性転換は望んでいないこと、心の性別が男でも女でもなく、また男でも女でもあるような気がする…など、症状が多く当てはまったので、自分はXジェンダーだと自認しました。

―そうやって検索すればヒットするんですね!ちなみに、両性と自認しておられますか?それとも無性?もしくはそういう区分は決めたくないと考えられておりますでしょうか?

不定性と自認しております。TPOに応じて心の性が女寄りだったり、男寄りだったり、中性だったりするからです。

―ありがとうございます。

―Xジェンダーを知って、自分の自認はこれだなと実感されたとき、どのような気持ちでしたか?

そういう障害だったんだ、と分かって安心した気持ちが1番大きかったです。モヤモヤが少し晴れました。

―これは他意はなく全く責める気持ちもないのですが、Xジェンダーは障害の一種だとお考えですか?お気分害されたらすいません。

個性だとおっしゃる方もいると思いますが、自分は障害だと思っています。Xジェンダーであることが私の人生の障害になっているからです。
正直、個性だと思うより障害だと思った方が、「自分は障害者だから他人と違っても仕方ない」と思えて楽になります。

―まあ確かにシスヘテが正とする世の中で生きていく障害にはなるかなーと私も思います。率直なご意見ありがとうございます。

―では、逆にXジェンダーを知ってネガティブな感情を抱いたことはありますか?

Xジェンダーはあまり「理解されにくい」ことです。ただの甘えや勘違いなのではないか、と思われるのが1番苦痛です。

―それは実際に他人にXだとカミングアウトしたときの返答から感じたことですか?それとも直接言ったことはないけど、周りの人々の言動やSNSとか見てて感じたことですか?

両方ですね。
Xジェンダーを知ったばかりの頃、どうしたらいいのか分からなくて、よくネットで自分のことを相談していました。
そのときの私の投稿を見た人から「男でも女でもない気がするとか意味不だわ。ただの甘えだろ」というようなことを言われて、ひどくショックを受けました。

―それはショックですよね。

―Xジェンダーであることをカミングアウトしたことはありますか?

いえ、ありません。友人にも家族にも誰一人話していません。

―いつかこの人にはしたいなど願望はありますか?

今のところないですね……。
「したい」というより「しなければならない」状況になったら話すかもしれません。将来、改名や胸オペをしたいと思ったら両親へ全て話そうと思っています。

―これは別にXに関係していなくて構わないのですが、何か夢や願望、目標などありますか?

Xジェンダーの診断書が欲しいです。そんなものはまだこの世にありませんが、もし出来たら嬉しいなぁと思います。

―診断書に書いて欲しい項目(身体に対して違和感をもっている、心の性別が揺らいでいる、など)や、診断書を得てしたいこと(ホルモン剤を服用する)などはあるのでしょうか?

診断書に書いて欲しい項目としては、心と体の性の不一致、不定性であることですかね……。
したいことは、Xジェンダーの診断書を提出して改名をすることです。ホルモン治療も気になっていますが、まだしたいとまでは思っていません。
改名に関しては、現在女性と判断されるような名前なので、中性的な名前が羨ましいなと思っています。

(終)

プロファイル003

セクシャリティ:FtX(不定性)、パンセク、ノンセク
表現する性別:服装言動共に男性寄りを意識
年齢:10代
職業:学生
治療:なし



★★★★★



注:
上記記載事項以外にも、主に私が結構しゃべっていることころを省略しているため、質問攻め/会話のキャッチボールができていないように見えるかもしれませんが、大体が私の自分語りで不要だったためカットした結果、このようになっています。
では普段から会話のキャッチボールができているのかと言われれば、ボールを取ろうとしなかったり、見当違いの方向に投げ返したりしてばかりだとは思いますが、とにかく上記に関してご了承いただければ幸いです。



いかがでしたか?

後出しじゃんけんのようで恐縮ですが、実は最初の協力者募集記事では「なるべく対談形式で掲載」としていたのに、第1回目のインタビューの音源を改めて聞き直したところ、私の質問があまりに下手すぎて、とても対談形式で載せられるような状態ではありませんでした。
そのため、第1弾はご協力いただいた方にご了承を得たうえで、内容を編集し記載したのですが第2弾および今回は上記のとおり多少編集したものの、原則会話をそのまま掲載しました。

今後も、インタビューの内容や進め方によって掲載内容が変わることが考えられますが、掲載前には必ずご協力いただいたご本人に草稿をお見せし、適宜内容のご指摘をいただくスタイルは変えるつもりはありませんので、もしご協力を考えている方がいらっしゃったら、そのあたりは問題ないと思っていただいてよいかと……思います、多分。

それでは、第4弾にてお会いしましょう!!